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N響首席指揮者パーヴォ・ヤルヴィ 集大成のシーズン

自身のアシスタントだった熊倉の活躍を「本当にうれしい」と喜ぶ©kaupo kikkas

NHK交響楽団の首席指揮者として、9月からの1年間が最後のシーズンとなる。2015年の就任以来、2度の欧州公演を率い、CDの録音も数多い。「就任前から非常に優れたオーケストラだったが、世界での評価はとても高いものになった。今後も録音がN響の大使として世界に広まるだろう」と自信を見せる。

直近の欧州ツアーを終えて1年3カ月、新型コロナウイルス禍でN響を指揮できなかった。だが悪いことばかりではない。自身のアシスタントを務めた熊倉優が見事に代役を務めるなど、若手の活躍が目立った。「私が選んだ若い方々が才能を開花させ、成功をつかむのは本当にうれしい」と目を細める。

N響はかつて指揮研究員として若手を育ててきたが、常設ではなかった。そこで就任後、新たに設けたのがアシスタントのポストだ。「指揮は本を読むだけでは勉強できない。いつも演奏会に触れ、オケとソリストが裏でどういうことを行っているか、知ることが必要だ」と説く。「私が去った後もアシスタントの伝統が続いてほしい。彼らが今後のN響や世界中のオケを支えるのだから」

かなり幅広い演目を披露してきた。「N響の柔軟性は高まったのではないか。新しい作品に挑戦し、聴衆や奏者に好奇心を持ち続けてもらうことは、21世紀のオケにとって重要なこと」と指摘する。

集大成のシーズンでも、多様な音楽を繰り出す。9月には集中的に取り上げてきたバルトークを指揮する。来年2月のプログラムでは、ドイツもの、英米ものに加え、R・シュトラウスの交響詩シリーズを壮大な「アルプス交響曲」で完結させる。「私の大切な作品、聴いてもらいたい作品ばかりだ」

(指揮者)

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