歌僧・西行 「花の下で死なむ」願った通りの最期
ゴールの流儀 人生100年の羅針盤
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晩節を全うするにはどうしたらいいのか。偉人や賢人の最期を描き、人生後半の生き方を考えるコラム「ゴールの流儀」。今回は歌僧の西行を取り上げます。
妻子を捨て「仏」と「歌」と「桜」を追い求めた男がざっと900年前にいた。歌詠みの僧、西行だ。人生の終着点でも望み通り、桜の花の下で息を引き取った。
願はくは 花の下にて春死なむ そのきさらぎの望月のころ(できるなら春、釈迦が入寂した旧暦の2月15日の満月のころ桜の花の下で死にたい)...