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新たなタイ映画を開拓 バズ・プーンピリヤ監督

高校生のカンニングをサスペンス風に描いた「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」が世界でヒットし話題を集めた。タイ映画の俊英だ。注目したのは一般の観客だけではない。「恋する惑星」で知られる香港の名匠、ウォン・カーウァイ監督から映画づくりを持ちかけられた。「彼はアイドルのような存在。断る理由がない」と快諾した。

「プアン/友だちと呼ばせて」(公開中)は、余命宣告を受けた青年が親友とともに、元恋人たちを訪ねるロードムービー。製作総指揮のカーウァイが「死ぬまでにしたいこと」をテーマに提案、これを受けてタイの仲間とチームで脚本を書き、香港を往復しながら練り上げた。「寝る家もあるし、夢だった映画監督にもなれた。唯一の心残りは決着のついていない人間関係。いい機会ととらえて物語を書いた」とほほ笑む。

カーウァイの助言で主人公に相棒を加え「多面的に人間関係を描くことができた」。もっとも「彼は自分の考えを押しつけることはなく、私に完全な自由を与えてくれた」と振り返る。

時間の経過通りに撮影する順撮りや、俳優の即興演技にも初めて挑戦した。「通常ならば順撮りするほど予算はなく、即興演技も俳優と互いに信頼で結ばれていないと難しい。今回は俳優にキャラクターになりきってほしいと思ったし、きっとなれると期待した」

タイ映画は芸術性を追求したアート作品と、徹底した娯楽作品の両極に分かれがち。どちらにも属さない前作は新たなタイ映画の可能性を開拓した。「今回は前作とは違うタイプの映画だが、私にとって大事なものを心をこめて描いた。今後もベストを尽くして映画をつくりたい」と話す。

(関原のり子)

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