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新生・浦和ようやく理想の攻撃 90分ゲームを支配

後半、決勝のPKを決め、駆けだす浦和・槙野。右は武藤=共同

浦和の今季ベストゴールにノミネートされそうなMF関根のダイビングヘッドは、あいにくビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)によって手前のプレーでハンドが見つかり、フイにされた。ただし幻の3点目がなくても、浦和の優位は90分間、揺らいでいない。「相手にチャンスをつくらせなかった。コンプリートな試合」とロドリゲス監督が喜ぶ。

この新任監督のサッカーはピッチ上に空き地を見いだし、リレーしていくようなものだ。相手を引っ張り出し、できた「ポケット」へボールを送り、味方が受け取る。この繰り返しで前進する。そのためには、ポケットを生み出す動き、見逃さないセンス、そこへ出せる技術が個々人に求められる。浦和は開幕からこの方、志は高かれども、内実を伴えないでいた。

その点、新加入のSB西は涼しい顔でそれらをこなす。右の西へ、左からパスが渡った37分。1トップ・武藤が受けるそぶりで少し寄っていき、一瞬つられた鹿島CBの背後にぽっかり空いた「穴」へMF明本が走る。さりげないが正確なロングフィードを西から受け取り、難なくゴール。「きょうは『よく見ながら』サッカーができた」という明本の言葉は要諦を突いている。

19歳の武田、新体制で中核を担う小泉らに武藤を加えた中央のユニットが、ポケットへ動き、次のポケットへボールを逃がす作業をかいがいしくこなした。「僕がパスを引き出し、動いたところへ2列目が飛び出す。自陣から、相手の穴を見つけながら進んでいくサッカー。あとはゴール前でも人数をかけて迫力を出せれば」と武藤。7節目にしてようやく、新生・浦和の理想が輪郭を帯びてきた。

(岸名章友)

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