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木村九段、鋭い攻めで先勝 将棋王座戦第1局

(更新)
永瀬王座(右)を破り、王座戦第1局を制した木村九段(1日、仙台市)

1日朝から仙台市のホテルメトロポリタン仙台で指されていた第69期将棋王座戦(日本経済新聞社主催、東海東京証券特別協賛)五番勝負の第1局は午後8時18分、128手で後手の挑戦者、木村一基九段(48)が永瀬拓矢王座(28)を破った。鋭い攻めを見せた挑戦者が、初の王座獲得に向けて好スタートを切った。

持ち時間各5時間のうち、残りは永瀬王座0分、木村九段9分。第2局は15日、愛知県蒲郡市の銀波荘で指される。

振り駒で歩が3枚出て3連覇を目指す永瀬王座の先手番に決まった。定刻午前9時に対局開始。戦型は角換わり腰掛け銀に進んだ。永瀬王座が右桂の単騎跳ねから仕掛けると、木村九段がその桂を歩で捕獲。その間に永瀬王座は右辺の歩を伸ばし、手持ちの角を切り飛ばして駒損ながら左辺に、と金をつくった。

(投了図は△4三同玉まで)

木村九段もと金をつくって先手玉に迫る。後手玉が壁形で狭い一方で、先手玉の上部は広いように見えたが、木村九段の9九角(104手目)のタダ捨てが、先手玉を下段に落とす大技。「角がいい形で入って運がよかった」と木村九段。「千駄ケ谷の受け師」の異名をとる挑戦者が、鮮やかな攻めで一気に先手陣を崩した。永瀬王座は「6二金(93手目)が変だったですか」と振り返った。

解説の高崎一生七段は「永瀬王座は丁寧に受けていたが、9九角の一発で受けが利かない形になってしまった。最終盤、6五同銀(120手目)に5一金としていれば再逆転していたようだ。最後の最後まで面白い将棋だった」と話した。

〈指し手〉▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩▲7六歩△3二金▲7七角△3四歩▲8八銀△7七角成▲同 銀△2二銀▲1六歩△1四歩▲3八銀△3三銀▲3六歩△6二銀▲3七桂△4二玉▲4六歩△5二金▲7八金△6四歩▲6八玉△6三銀▲9六歩△9四歩▲4七銀△7四歩▲2九飛△7三桂▲4八金△8一飛▲6六歩△6二金▲5六銀△5二玉▲7九玉△4二玉▲8八玉△5四銀▲4五桂△2二銀▲3五歩△4四歩▲3四歩△4五歩▲同 歩△6五歩▲同 歩△7五歩▲6四歩△7六歩▲同 銀△8六歩▲同 歩△同 飛▲8七金△8一飛▲8二歩△同 飛▲7一角△7二飛▲6二角成△同 飛▲7四歩△6四飛▲6六歩△6三飛▲7三歩成△同 飛▲7四歩△8三飛▲7三金△8一飛▲7二金△3一飛▲7三歩成△4七歩▲同 金△4六歩▲4八金△6七歩▲4四歩△8六歩▲同 金△6八歩成▲7五金△8五歩▲7九歩△9五歩▲6二金△9六歩▲9五歩△同 香▲8五金△9一飛▲9四歩△9七歩成▲同 香△9六歩▲9五金△9九角▲同 玉△9七歩成▲同 桂△7七角▲8八香△9五角成▲6三と△7七馬▲6四角△9八歩▲同 玉△7六馬▲8七歩△5一香▲6五桂△同 銀▲同 銀△6七馬▲5三と△同 香▲4三銀△同 金▲同歩成△同 玉 まで128手で木村九段の勝ち

動画配信サービス「Paravi(パラビ)」(https://www.paravi.jp/title/76546)では15日午後5時から、将棋王座戦五番勝負第2局の対局映像と解説をライブ配信します。

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