/

就活中盤戦の注意点 企業規模別に実態の見極めを

就活のリアル(海老原嗣生さん)

猛暑の中、就活戦線も中盤となっている。大手や中小企業、それぞれが採用枠を満たそうと追い込みをかけているようだが、会社の規模別に実態を見極めたうえで就活に臨む必要がありそうだ。

就活戦線も中盤となった。有名大手企業の採用活動が終わり、焦りや悩みを感じている学生や親御さんも多いのではないか。この時期に、過ちを犯さないよう、いくつかの注意点を書いておきたい。

まず、CMなどで名前を知っている大企業が今でも採用を続けているケースがまま見受けられる。知名度や企業規模でそうした会社に応募する人は多いだろうが、少し考えてほしい。なぜ、そうした企業はまだ採用枠が充足しないのだろうか。

考えられる理由は2つ。知名度や企業規模に反して人気がなく、学生が集まっていないか、もしくは、そこそこ学生が来ているが、採用枠が大きくて埋まっていないかだろう。

後者の場合はさらに考えてほしい。なぜそんなに採用枠が大きいのか。高成長中で人員需要が大きいならばいいが、そうではなく、若年社員の定着率が低く、欠員が多い場合は要注意だ。だから、この時期の「大手・有名」かつ、選考が緩い企業は少し斜に構えて応募した方がよい。

2つ目は、中小企業を受ける場合の注意だ。まず、企業規模別の就職数を考えてみよう。厚生労働省の雇用動向調査で調べると、従業員数1000人以上の大手事業所への就職が毎年20余万にもなる。これは全就職者の半数近い。

ただし、この数字は「大卒・院修了」の合計だ。院修了の場合、理系であれば大手メーカーに就職する割合が多く、また、博士課程まで出て大学に残り研究者となる場合、多くの大学は「教職員1000人以上」なので大手事業所の分類に入る。

こうした院修了の大手就職者を除いて、大卒のみに絞るとその数は15万人程度と思われる。40数万人の大卒就職者の3分の1が大手に入り、残りが中小企業ということになるだろう。

つまり、中小企業に就職することは、ごく普通のことだ。これが1つ目のポイント。2つ目として、私は100人以上の会社を薦めたい。100人規模になると総務、人事、経理、システム、支社など一通り組織がそろい、大手の「ミニレプリカ」となっている。そうなれば、仕事が合わなかったとき、配置転換で新たなチャンスが得られるだろう。

3つ目。100人未満の会社を選ぶときは、社風や経営者のキャラクターをよく見ること。社内が狭く部署が少なければ、入社後の配転は可能性が少ない。合わない会社に入ってしまった場合、やり直しが効かないのだ。

ただ、こうした小規模企業は応募者も少ないため、時には「多少合っていなくても」採用となる場合がある。だからこそ注意しなければならない。

そこで面接では「少し強めに」自己主張することを勧める。それでも採用されるようなら、その会社が「合っている」可能性が高いからだ。 (雇用ジャーナリスト)

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

就活

就職活動に励む学生、採用する側の企業は、ともにオンラインと対面を駆使しより良い出会いを求めます。就活に役立つニュースや、様々な疑問に答える『就活探偵団』などの読み物を掲載します。

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン