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JAL、国際線にエアバス省エネ機「A350」 20年ぶり更新

日本航空(JAL)は31日、2023年度から国際線に欧州エアバスの省燃費機材「A350」を導入すると発表した。23年10月以降に羽田―ニューヨーク線で就航する。国際線の主力機(フラッグシップ)更新は約20年ぶり。二酸化炭素(CO2)排出量を最大25%減らす。

欧米線を中心に投入する。国際線は今後数年で、フラッグシップだったボーイングの大型機「777」を順次、退役させる。国内線も777型機は23年度上期中に退役させる方針で、国内線、国際線ともに主力機がエアバスに置き換わっていくことになる。

JALは50年に航空機の運航によるCO2排出を実質ゼロにすることを目指している。A350など低燃費機材への更新で、50年時点で50%分の排出削減を見込む。

世界の航空業界では低燃費機材の導入が進む。英調査会社シリウムの21年時点の推計では、40年までに世界で約4万7千機の新機材納入計画がある。このうち約9割に相当する約4万5千機を燃費効率の良い低燃費型が占め、市場規模は3兆㌦になるとされる。

国際民間航空機関(ICAO)は22年10月、国際線で50年までに二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロとする目標を策定した。24年以降は19年比で15%減らす計画が始まる。

航空業界のCO2排出量は世界の運輸業界の9%を占める。廃油などが原料の再生燃料(SAF)が排出削減の切り札だが、目標を満たす供給量は足りていない。ICAOなどの推計では、50年時点で機材更新なども全体の2割分の削減に貢献するとされる。

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