タクシー100台に多言語AI翻訳機 ベクトル系が検証

PR会社ベクトルの子会社でタクシーの広告事業を手掛けるニューステクノロジー(東京・港)はタクシー事業者と協業し、人工知能(AI)翻訳機を設置した車両100台を3日から16日まで期間限定で運行する。インバウンド(訪日外国人)需要が回復に向かう中、多言語対応の翻訳機の需要を検証する。
タクシー大手の国際自動車(東京・港)と大和自動車交通の2社と協業する。東京都内の100台のタクシー車両の助手席裏側に、英語や中国語など73言語に対応したAI翻訳機の端末を設置する。端末はポケトーク(東京・港)から借り受ける。配車アプリ「S.RIDE」から翻訳機を設置した車両を呼べるようにする。
タクシー業界は新型コロナウイルス下で人材が流出し、多言語で対応できる運転手も減っているとみられる。一方、インバウンドは増えており、日本政府観光局(JNTO)によると2月の訪日外国人数は147万5300人と2019年同月比で56.6%まで回復した。
参画するタクシー事業者によると23年1月以降、外資系ホテルからの外国人向け配車依頼が増加傾向にあるという。翻訳機の利用状況をみて本格導入の可能性を検証する。

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