XTech Ventures、起業家育成プログラム 4月に開始

ベンチャーキャピタル(VC)のXTech Ventures(クロステックベンチャーズ、東京・中央)が4月に起業家向けの育成プログラムを開始する。半年ごとに最大8社を募集し、投資家も働くオフィスを無料で貸し出す。創業前の起業家も対象とし、チームごとに投資家がメンターとなり事業の相談に乗る。有望な企業には出資も検討する。
開始するプログラムは「X-Gate(クロスゲート)」。4月上旬から9月まで開催する第1期のプログラムは2月1日から28日まで募集を受け付け、面談などを通じて選考する。起業家が入居するフロアには、サイバーエージェントなどで経営経験のある西條晋一代表パートナーや、メルカリで社外取締役を務めた手嶋浩己代表パートナーを含め投資家も働く予定だ。空間をともにすることで気軽に相談できる環境をつくる。
起業家や投資家を交えた勉強会を定期的に開催するほか、外部の経営者を招いて交流の場を設ける。プログラム前半の3カ月間は事業計画を固め、製品やサービスを開発することに注力してもらう。前半を終えた段階で中間報告の場を設け、事業案などを発表する。後半の3カ月間は資金調達を目指す。クロステックベンチャーズは2000万円から2億円で出資を検討する。
クロステックベンチャーズは2018年設立で、ファンドの運用総額は160億円程度。これまで東証マザーズに上場したスペースマーケットや、スニーカー売買のSODA(東京・渋谷)に買収されたモノカブ(同・品川)などに出資した実績がある。
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