セブン、卵商品の販売休止や使用量減 鳥インフル流行で

セブン―イレブン・ジャパンは31日、「セブンプレミアム 半熟煮たまご」など卵を使った15商品の販売を休止したと発表した。鳥インフルエンザの流行で卵の供給が滞っているため。ファミリーマートも2月以降、一部商品で卵の使用量を減らす予定という。
セブンはほかに、サンドイッチ「ハムとたまごのサンド」でゆで卵を減らしてハムを増やすなど、10商品で価格変更を伴わない内容変更をした。販売再開時期などの見通しは立っておらず、対象商品が拡大する可能性があるという。
ファミリーマートは「卵の調達に影響が徐々に出ている」として、一部弁当でゆで卵のトッピングを取りやめることなどを検討している。別のコンビニ大手も「仕入れ値も上昇している」として、卵を使わない商品を増やすなどの対応を検討している。
スーパーや外食も卵不足を警戒している。カフェ「ドトールコーヒーショップ」などを展開するドトール・日レスホールディングスは、ケーキなど卵を使うスイーツの種類を絞る検討を始めた。「すき家」などで卵の使用量が多いゼンショーホールディングスも「過去にないペースで感染が増えている」(ゼンショーHD広報)と話す。
食品スーパー大手の1社は卵の売上高の半分近くを1つの産地で生産しているプライベートブランド(PB)が占める。鳥インフルがまん延すると影響が大きいため、産地の異なる他のブランドの特売をし、PBの売上高構成比率を下げる対応を始めた。