サントリー、缶製造時のCO2を6割減の缶ビール - 日本経済新聞
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サントリー、缶製造時のCO2を6割減の缶ビール

サントリーは31日、缶容器の製造過程で発生する二酸化炭素(CO2)の排出量を60%削減した「ザ・プレミアム・モルツ」の缶ビールを9月6日から販売すると発表した。アルミ圧延国内最大手のUACJ東洋製缶グループホールディングス(GHD)と共同開発した。

商品名は「ザ・プレミアム・モルツ CO2削減缶」と「ザ・プレミアム・モルツ 〈香る〉エール CO2削減缶」で、計3万ケース限定で全国発売する。製造コストは上昇するが、通常商品と同じ価格に据え置く。

缶容器で使われたリサイクルアルミを100%利用した。CO2を43トン削減できる。リサイクルアルミのみを使ったステイ・オン・タブ(SOT)缶は世界初という。UACJがリサイクル材の調達や材料設計などを担当し、東洋製缶が容器設計や製缶加工を担った。

アルミの製錬地金は製造工程のCO2排出量が多く、缶容器の製造で排出されるCO2の7割弱を占める。リサイクル材を使えば製錬地金に比べ97%排出量を削減できる。

サントリーによると、サントリーホールディングス(HD)全体の国内のアルミ缶の使用量は7万2000トン。国内で食品や飲料で使用される総量の2割を占める。ペットボトルは12万4000トンだが、CO2の排出量はほぼ同量で、アルミ缶のCO2排出量削減が課題になっていた。

サントリーHDの藤原正明執行役員は「リサイクル材を増やす取り組みを進める。今回の販売状況を見て、販売拡大するか検討したい」と話した。

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