/

日本の農林水産物、輸出倍増の意外な品目は?

2022年度、ビジネスここがポイント

think!多様な観点からニュースを考える

日本の農林水産物・食品の輸出額が2021年、初めて1兆円を超え、過去最高になりました。農林水産物・食品の輸出入全体でみれば日本は輸入大国ですが、アジアや米国などで日本食への関心が高まり、生鮮品などの輸出が増えているのです。22年1月には、成田空港の隣に卸売市場が開場し、市場内で農水産物の輸出手続きが完結できるようになりました。政府は25年までに農林水産物・食品の輸出額を2兆円にする目標を掲げています。日本産品は世界で戦えるのか、参考になる記事を選びました。(小川望、内容や肩書などは掲載当時のものです)

2022年度、ビジネスここがポイント」はビジネスパーソンのスタートダッシュに向け、業界やテーマ別に押さえておくべき動きやポイントを担当記者がまとめたコンテンツです。今年度のビジネスの重要テーマは何で、どう動きそうなのか。大きな流れをつかみ、ライバルに差をつけましょう。

訪日できなくても日本のホタテやリンゴ

21年にアジアへの輸出が大きく増えた品目に、ホタテ貝やリンゴがあります。ホタテ貝の輸出額は639億円と前年の2倍になりました。リンゴは162億円で50%超伸びています。日本貿易振興機構(ジェトロ)農林水産・食品市場開拓課の安東利華氏は一因として、新型コロナウイルスの影響で「旅行できない分、日本を訪れたことがある人は日本産品を購入したいと思っている」とみています。切り花の輸出量も20年比で83%増加しました。日本の農水産物がアジアの食や生活に浸透してきています。

世界に広がる「和牛」と「WAGYU」

和牛の輸出は21年、数量、金額ともに過去最高になりました。輸出量は7879トンと前年比で63%増え、輸出金額は536億8千万円と同86%も大きく伸びました。アジアや米国、欧州連合(EU)からの購入が広がっています。21年度は高級ブランド和牛として名高い松阪牛が初めて商業輸出されました。米国産などの和牛「WAGYU」も流通しています。

アジアに広がる日本のご飯

日本産米の輸出は、14年連続で増えています。富裕層や贈答品用に、高価格帯のコメを輸出する戦略を進めてきました。ただ、価格の高さは海外で需要を拡大するネックにもなっています。収穫量が多く見込める「多収米」を、回転すしやおにぎりチェーンなどに輸出する取り組みも広がってきました。価格の幅を広げて中間層にも訴求する戦略が実ってきています。輸出先の工場で精米したり、日本製の洗米炊飯器を一緒に提案したりするなど、「うまいご飯」の輸出にも力を入れ始めています。

新社会人応援コンテンツ

※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。

  • この投稿は現在非表示に設定されています

    (更新)
    (0/300)
(0/300)
投稿内容をご確認ください
投稿チェック項目誤字脱字がないかご確認ください
投稿チェック項目トラブル防止のため、記事で紹介している企業や人物と個人的つながりや利害関係がある場合はその旨をお書き添えください
投稿チェック項目URLを投稿文中に入力する場合は、URLの末尾にスペースか改行を入れてください
詳細は日経のコメントガイドラインをご参照ください

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン