重工・造船の8割が満額回答 23年交渉、ベア平均1.2万円

鉄鋼などの労働組合で構成する基幹労連は30日、総合重工や造船など「船重部門」の2023年春季労使交渉の回答状況について中間取りまとめを発表した。24日時点で32組合が回答を得ており、8割にあたる27組合で賃上げ要求に満額回答だった。ベースアップ(ベア)に相当する賃金改善額は平均で月額1万2181円だった。
基幹労連の担当者は30日に説明会を開き、「一丸となって粘り強く交渉し、相乗効果を発揮して底支えした結果が出た」と話した。三菱重工業やIHI、川崎重工業の重工3社の賃金改善額はいずれも1万4000円で、労組の要求に満額回答している。