オアシス、フジテック株を買い増し 保有比率16%超に
香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントが、エレベーター大手のフジテック株を買い増したことが30日、わかった。保有比率は従来の9.73%から16.52%まで高まった。オアシスは6月のフジテック定時株主総会前、当時の社長の取締役再任案への反対を表明し、会社側が総会当日に議案を取り下げる事態に発展していた。
同日、オアシスが関東財務局に提出した資料で明らかになった。29日に6.79%分を市場外で取得したという。資料では「株主価値を守るため、重要提案行為を行うことがある」と記載した。
オアシスは6月総会前に、創業家の内山家が保有する法人とフジテックとの間で「多数の疑わしい関連当事者取引がある」などと主張していた。フジテック側は「法的にも、企業統治上も問題ない」と反論していたが、総会当日の開始直前に創業家出身の内山高一前社長の取締役再任案を取り下げた。総会後、第三者委員会を設置し、取引に問題がなかったかを改めて調べている。
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