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コマツの純利益2.5倍 4~6月 北米でインフラ向け好調

コマツの油圧ショベル

コマツが30日に発表した2021年4~6月期の連結決算(米国会計基準)は、純利益が前年同期の2.5倍の408億円だった。北米などで住宅建設やインフラ投資が活発化し、建設機械の販売が伸びた。新型コロナウイルス禍からの経済回復で業況は上向いているものの、中国市場では供給過剰になるなど懸念材料もでている。

売上高は41%増の6482億円、営業利益は2.3倍の617億円となった。建機・車両部門の売り上げは中国以外の全地域で前年同期を上回った。堀越健・最高財務責任者(CFO)は同日の決算説明会で「4~6月期の売り上げや利益の進捗は想定を上回った」とコロナ下からの回復を強調した。

けん引するのは主力の北米だ。同地域の建機の売上高は36%増え、通年での北米市場の需要見通しも従来の前期比5~10%増から10~15%増に引き上げた。大規模な景気支援策をうけて住宅や道路工事に使う油圧ショベルなどの引き合いが強まっている。

インフラ整備の増加に伴う銅や鉄鉱石などの資源価格の上昇も追い風となり、オセアニアや東欧、中南米での鉱山機械の需要も好調だった。

もっともコロナ禍前の19年4~6月期比では売上高が当時を上回った一方、営業利益率は12.3%から9.5%に下がった。中国やインドネシアといった比較的採算の高い地域で売り上げが全体に占める割合が下がったことが響いた。

中国ではインフラ投資の一服で建機が供給過剰となっており、コマツの建機の売上高は26%減った。今期の現地メーカーを除く中国市場の需要予測も前期比3~4割減と、従来予想の2~3割減から引き下げた。

22年3月期の業績見通しは売上高は前期比13%増の2兆4690億円、純利益は37%増の1460億円に据え置いた。中国での需要減に加え「インドネシアなどでの新型コロナの感染拡大や半導体不足などの不確定要素がある」(堀越CFO)という。

建機業界では世界的な需要回復と中国での減速が目立つ。日立建機が28日に発表した4~6月期連結決算(国際会計基準)は売上高に当たる売上収益は前年同期比34%増の2281億円、調整後営業利益は4倍の118億円だった。4~6月期の売上収益は北米が5割増、欧州が2.3倍となった一方、中国向けは30%減った。

日立建機も22年3月期の業績予想は据え置いた。コマツや日立建機の売り上げに占める中国の比率は1割以下にとどまる。それでも中国国内の需要減は現地勢の東南アジアなどへの輸出増につながるとの懸念は根強い。さらに中国でのインフラ投資が一巡すれば、資源価格の上昇が落ち着く可能性もある。

東南アジアでのコロナ感染の再拡大とともに、各社は先行きを慎重に見極めている。

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