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大塚製薬や米アムジェン、新たな仕組みの片頭痛薬

国内に約800万人の患者がいるとされる片頭痛の予防で、新薬が相次ぎ登場している。大塚製薬や米アムジェン日本法人など3社がそれぞれ、頭痛が起きる原因物質に直接作用して発症を抑える新たな治療薬を発売した。新たな仕組みで作用する薬が実用化されるのは約20年ぶりといい、患者の治療の選択肢が広がる。

大塚製薬は「アジョビ」、アムジェンは「アイモビーグ」の名称で、それぞれ新しい薬を8月に発売した。「抗CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)抗体」という種類の抗体医薬で、数週間に1度注射する。日本イーライリリーも同じ種類の治療薬「エムガルティ」を日本で4月に発売し、第一三共と組んで販売している。

片頭痛の原因とされるCGRPと呼ぶ物質に結合して、血管が広がることを抑えて痛みを感知する神経を刺激しにくくする。投与対象となるのは、痛み止めの処方などの治療をしても日常生活に支障をきたしている患者。定期的に投与すると片頭痛の発症を抑えられるという。各社はピーク時に年140億~170億円の売上高を見込む。

従来は片頭痛の予防のためには、脳血管の収縮を抑える高血圧の治療薬が使われていた。血管の収縮と拡張の差を小さくすることで痛みを出にくくするものだったが、片頭痛の原因物質に働くものではなかった。

片頭痛の症状が出た際に飲む薬の開発も進んでいる。日本イーライリリーは「ラスミジタンコハク酸塩(一般名)」について厚生労働省に製造販売承認を申請している。片頭痛に関与するとされる物質の「5-HT1F受容体」にのみ働くとされ、従来の似た作用の薬とは違って血管の収縮を伴わないという。心血管の病気のリスクを持つ人にも使いやすい可能性がある。

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