東映アニメの4~12月最高益 ワンピース、版権も好調

東映アニメーションが30日発表した2022年4〜12月期の連結決算は、純利益が前年同期比64%増の165億円と同期間の最高益だった。22年8月公開の映画「ONE PIECE FILM RED」がヒットし、22年末時点で国内興行収入188億円を記録した。国内外でゲーム化の版権販売も伸びた。
売上高は前年同期比53%増の650億円だった。映像製作・販売事業はONE PIECE FILM REDのほか、海外では北米中心に「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」がヒットし、売上高が292億円と80%伸びた。セグメント利益は73%増の85億円にのぼった。
映画のヒットに連動し、版権事業も好調だった。人気シリーズである「ワンピース」「ドラゴンボール」のゲーム化権やグッズ化権の販売が国内外で伸び、セグメント利益は30%増の157億円だった。
2023年3月期の連結業績予想は据え置いた。4〜12月期の純利益は通期予想180億円の90%超に達しているが、東映アニメは「為替動向や海外における上映権販売の計上時期など不確定要素がある」としている。
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