KDDI、山手線と大阪環状線の全駅で5G利用可能に

KDDIは6月末までにJR東日本の山手線とJR西日本の大阪環状線の全駅のホームで、高速通信規格「5G」の整備を完了した。KDDIと契約した5G対応スマートフォンで利用できる。駅の利用客が5G回線を使い、動画など大容量のコンテンツを利用しやすくした。
ホームの屋根などに設置された基地局を通じて、スマートフォンでの高速通信を提供する。周波数が高い5Gの電波は障害物などを透過しにくい性質を持つ。高品質の通信環境を安定して提供するためには、新たに多くの基地局を整備する必要がある。
山手線の全30駅と大阪環状線の全19駅で5Gが利用できる。JR東京駅の山手線ホームで専用アプリを使って午前11時すぎに通信速度を計測すると、下り(ダウンロード)で約1000メガビット毎秒だった。今後は駅間でも安定して利用できるように整備中だと説明する。
KDDIは2021年度末までにJRと私鉄をあわせて関東で21路線、関西で5路線のホームや駅構内に5Gを整備するほか、5Gの基地局を全国で5万局設置する目標を掲げている。
(伊藤威、小池颯)