NECがセキュリティーの新会社 事業売り上げ倍増目指す
NECは30日、セキュリティー事業の新会社としてNECセキュリティ(東京・港)を4月1日に発足すると発表した。NECグループのセキュリティー事業子会社だったインフォセック(同)を母体に、グループ内の人材をNECセキュリティに集める。グループ全体のセキュリティー事業の売り上げを2025年度に21年度の2倍の500億円とすることを目指す。
インフォセック社員の約160人に、NECグループ内のセキュリティー人材約80人が加わる。インフォセックは01年に設立し、政府機関などにセキュリティーサービスを提供してきた。「人材をNECセキュリティに集約し、効率的にサービス提供する」(NECサイバーセキュリティ事業統括部の後藤淳ディレクター)
近年は業務に多数のシステムを利用し、それぞれのシステムでセキュリティーの対策をする場合が多い。データが様々なシステムに散らばり、全体として管理するのが難しい課題が出ている。
NECセキュリティでは、顧客のコンピューター処理記録のデータを様々なサービスから収集し、一覧できるように情報をまとめて対策全体の最適化を図る。こうしたデータ分析を起点とする新サービスの売り上げを25年度に220億円とすることを目指す。
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