月島機械など、長野県の下水処理場でバイオガス発電
月島機械やヤンマーホールディングスグループのヤンマーエネルギーシステムなど3社による企業共同体は、2022年10月から長野県諏訪市の下水処理場でバイオガス発電事業を始めると発表した。処理場の汚泥から発生したメタンを主成分とするバイオガスを活用して発電する。電力は固定価格買い取り制度(FIT)を活用して中部電力パワーグリッドに売る。

同企業体は諏訪湖流域下水道豊田終末処理場(長野県諏訪市)に発電容量300キロワットの設備を建てる。年間発電量は約230万キロワット時で、一般家庭約640世帯の電力量に相当する。事業期間は22年10月から42年9月までの20年間。同処理場を管理する事務所からバイオガスを買い取り、発電した電力はFITを利用して中部電力パワーグリッドに売る。
月島機械は、下水処理場の汚泥処理設備やガス貯蔵設備などを手掛ける。バイオガスは、再生可能エネルギー源の一つで温暖化対策として有効利用が期待されている。処理場の汚泥から発生したものに着目して事業を始めた。現在はFITを活用したバイオガス発電事業を24件受注しており、今回は20件目にあたる。