ザインエレクトロニクス、4K対応の小型IoTカメラ

半導体設計開発のザインエレクトロニクスは31日、4K画質に対応した産業向けの小型カメラキットを発売した。カメラシステムに必要なレンズや画像センサー、画像処理半導体、ソフトウエアを組み合わせ、目的に合わせてすぐに利用できる。工場や倉庫でのモニタリングや見守り、店舗での人流や動線分析などへの利用を想定する。
ザインが開発したカメラキット「THSCU101」は、4K動画に必要な1300万画素に対応した。3.5センチメートル角ほどのサイズで、USBケーブルでパソコンへ接続するだけで利用できる。従来比で10倍速く焦点を合わせられる「位相差検出オートフォーカス(PDAF)」方式を採用し、動く対象物でもすぐにピントを合わせられる。
同社は新製品で現場の省人化や非接触化が図れると見込む。工場や倉庫では物流の動きや、計器類の表示をカメラで遠隔から監視できる。バーコードの読み取りに利用すれば、セルフレジや物品の識別に使える。そのほかオンライン会議や、仮想現実(VR)技術にも利用できる。
カメラキットを使えば、設計から部品の調達、組み立てにかかるコストや人手を削減できる。価格は240ドル(約2万6千円)ほどになる。
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