あの名作が「今」に復活 映画・ドラマのリメーク続々

今やかつての名作映画やドラマの復活は珍しくないが、動画配信サービスが続々登場するなか、そのスタイルが多様化している。『コブラ会』は80年代の映画『ベスト・キッド』の敵役を主人公にした続編で、オリジナルキャストが中年になった今の物語を演じて大ヒット。

同様に『スタートレック:ピカード』はドラマ『新スター・トレック』の名艦長ピカードのその後の物語。おなじみの名優パトリック・スチュワートが登場してトレッキー(『スタートレック』ファンの愛称)の胸をアツくしている。一方、『ペリー・メイスン』や『トワイライト・ゾーン』などはオリジナルの魅力を踏襲しつつも全く新しい物語として描かれた、いわゆるリブート版だ。
U‐NEXTで配信されている『ゴシップガール』もリブート版。オリジナルは2007~12年にかけて世界的に大ヒットした青春ドラマで、ブレイク・ライヴリーをはじめキャスト陣は本作を機に大ブレイク。そんな彼女たちが着こなすゴージャスなファッションやライフスタイルは、日本でも当時大きな話題を呼んだ。
新シリーズは前作から約10年を経た、現在のニューヨークの名門私立校に通うセレブな若者たちの日常を追う。制作陣は前作と同じだが、キャストを一新。ブログからインスタグラムに変わるなどSNSをめぐる状況や、人種、ジェンダー、セクシャリティも多様化して、現代風にアップデートされている。またよりスキャンダラスで、ゴージャスさも増していることで、日本国内でも注目の配信作品となっている。
全米では、7月8日にHBO Maxで第1話が配信され、同社オリジナル作品の中で最高の視聴数を獲得している。
シニア版SATCも登場

今後も過去作が次々と復活する。現在、進行中なのが、『セックス・アンド・ザ・シティ』の続編。50代になったキャリー(サラ・ジェシカパーカー)たちの生き様を描く内容だが、現代のリアルなニューヨークを反映し、人種的に多様性を重視したものになるようだ。
そのほか、ニコラス・ケイジ主演の大ヒット映画『ナショナル・トレジャー』は女性を主人公にしたリブート版で登場。『大草原の小さな家』『アリーmy Love』も制作が予定されている。

製作総指揮:ジョシュア・サフラン、ジョシュ・シュワルツ、ステファニー・サヴェージほか
出演:ジョーダン・アレクサンダー、ホイットニー・ピーク、イーライ・ブラウンほか
(C)2021 WarnerMedia Direct, LLC. All Rights Reserved. HBO MaxTM is used under license. U-NEXTにて見放題で独占配信
(ライター 前田かおり)
[日経エンタテインメント! 2021年9月号の記事を再構成]
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