PC国内出荷台数、7月6.1%減 16カ月連続で減少

電子情報技術産業協会(JEITA)は30日、7月のパソコン(PC)国内出荷台数が前年同月比6.1%減の55万2千台だったと発表した。新型コロナウイルス禍の巣ごもり需要の反動が長引き、16カ月連続で前年同月比減となった。

種類別に見ると、全体に占める割合が大きいノートPCが6.9%減の46万1千台だった。ノートPCのうち、持ち運びがしやすいモバイルノートは落ち込みが大きく、25.4%減の18万1千台だった。机上に置くデスクトップ型は1.8%減の9万1千台だった。調査会社MM総研(東京・港)の中村成希取締役は「(家電量販店など)流通系への出荷が低調」と指摘する。
PC出荷額は21.6%増の651億円と2カ月連続の増加となった。円安や物流費の高騰などが製品の平均単価を押し上げた。
出荷台数の大きな伸びは見込めないものの、出荷額の好調は続く見込み。中村取締役は「オンライン会議サービスを使う需要があり、消費者がパソコンに求めるメモリーなどの性能が上がっている。出荷額が前年同月を割ることはないだろう」と推測している。
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