サンコーの便利グッズ5選　口臭チェッカーや靴磨き機

生活家電などを手がけるサンコー（東京・千代田）は、ユニークな商品に加え、2015年にはオリジナル家電にも参入。創業18年となる20年度は、首に直接あてて冷やす熱中症対策グッズ「ネッククーラー」シリーズの大ヒットなどで、過去最高の売上高となる43億円を記録した。そんなサンコーに、ビジネスパーソン向け、最新の売れ筋商品を聞いた。

まず、テレワーク中心から出社する日数が増えている人も多くなった状況を反映していそうな3商品。最初は「シュパッと1秒！どこでも座れるリュック」だ。

椅子になるリュックは他にもあるが、この商品の特徴は、その名の通り「シュパッと1秒」でリュックが椅子に早変わりするところ。リュックを下ろし、背面にあるタブを下から上に持ち上げるだけで椅子の脚が出現して、あっという間に座れるようになる。

忙しい朝に面倒な革靴磨きを自動化できるのは、センサー付き全自動革靴ポリッシャー「靴磨き職人」。革靴を履いたままボックスの中に差し入れると、ブラシが毎分1200回転のスピードで回転して、ブラシによる汚れ落としから、コットンでの磨き上げまで、手を汚さずに自動で済ませることができる。

マスクをしていて、自分の口臭が気になったという人も多いだろう。そこで、出社時や外出時に口臭をさりげなく計測できるのが「ボールペンde口臭チェッカー」だ。

小さい液晶画面でのカウントダウンが終わると小さな電子音が鳴って、測定開始。5秒間息を吹きかけると、半導体センサーによる検知方法で、口臭を5段階で判定する。ボールペンとしてバッグにしのばせておくと便利だ。

サンコーには、ユニークなテレワーク向け商品も多数ある。テレビ会議にぴったりの「多機能スピーカーフォンパッド」もその1つだ。その名の通り、会議の音声をはっきり聞くことができるスピーカーとマイク、そしてマウスパッドが1つに。さらにUSBポートも3個ある多機能なグッズとなっている。

パソコンのUSBと付属のケーブルでつなげるだけで準備完了。テレビ会議用のアプリを立ち上げると、すぐに相手の声がこちらのスピーカーから流れてきた。パソコンの前に座り続けなくても会議相手の声がよく聞こえるほか、特に、1つのアカウントで複数の人が参加するウェブ会議には便利だ。一人で参加する場合は、スピーカーフォンの部分をマウスパッドから外せば、独立して卓上に置いての使用や、有線電話のように耳に当てての会話もできる。

最後に、おうち時間をリラックスして過ごせる商品として人気なのが、日本酒セラー「俺の酒蔵」。日本酒の一升瓶を最大5本、縦置きのまま冷やせる日本酒用冷蔵庫だ。

日本酒を冷やして楽しむのに最適なのは実は縦置き。それはわかっていても、一升瓶は冷蔵庫に入らないため、泣く泣く横にして冷やしている人も多い。「俺の酒蔵」は、一升瓶がそのまま入る高さがあるセラーで、3～18度まで冷やす温度も1度刻みに設定できる。発光ダイオード（LED）室内灯に照らされた自慢の日本酒コレクションが見える特殊なドアガラスは、日本酒の保存には大敵となる紫外線もカット。ビール（500ミリリットル缶）30本や、ワインボトル8本などほかのお酒の冷蔵庫としても活躍する。小型の冷蔵庫サイズで、静音設計なので寝室に置く人も多いそうだ。

（ライター　福光恵）