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三菱商事・千代田化工、オランダで水素供給網構築へ

三菱商事は30日、千代田化工建設などと組みオランダで水素の供給網を構築すると発表した。水素を製造する地域から運び、ロッテルダム港を通じて欧州に供給する。水素を常温常圧で輸送する千代田化工の技術を活用する。2026年からプラントの商用運転を始め、30年に40万トンの取り扱いを目指す。

三菱商事と千代田化工、港湾を運営するロッテルダム港湾公社、ターミナル内で貯蔵タンクなどの保有・運転をするクーレターミナル社の4社が組む。水素と化学物質のトルエンを結合させて「スペラ水素」と呼ぶ液体を生成し、常温常圧で輸送する。産出国で水素を結合させて運び、ロッテルダム港で分離させる一連の仕組みをつくる。

スペラ水素は液化して冷却する必要がなく、既存の石油タンクやタンカーが使える。技術的に確立されており、コストを抑えられる利点がある。水素の供給源はオーストラリアや中東、南米などが候補となる。輸入した水素はドイツやオランダを中心に電力会社などへの販売を想定する。

脱炭素で先行する欧州は、二酸化炭素(CO2)を排出しない次世代エネルギーである水素の導入を進める。欧州の域内生産だけでは需要をまかないきれないため、輸入の拡大も探っている。中でもロッテルダム港は、水素輸入のハブ港に向けた取り組みを強化している。

4社は22年初めまで共同調査を行う。調達コストなどを検証し、26年から商業プラントを稼働させる。三菱商事と千代田化工によるスペラ水素の商用化はシンガポールに続き2件目となる。今後は他の地域へも展開し、需要を開拓する。

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