マツダ、「つながる車」関連サービス一部有料化

マツダは30日、「つながる車」(コネクテッドカー)向けサービスについて、遠隔での車両管理やエンジン起動などで有料プランを導入すると発表した。料金は毎月220~330円程度。2019年から無料で提供していたが、利用者が増えたため、将来の収益化を見据え一部の料金体系を見直す。運転者の安全につながる緊急通報などの機能は、無料期間を3年から10年に延長する。
マツダは19年の小型車「マツダ3」から車載通信機を搭載し、車の状態をスマートフォンで確認するなどのサービスを提供してきた。現在5車種が対応し、新車を買う人の9割がこのサービスを利用する。新車の登録から3年間の利用料は無料とする一方で、4年目以降の料金体系は具体的に示していなかった。
登録4年目からは、スマホアプリで車の駐車位置や燃料の残量を確認するといった6つの機能をまとめて月額220円で提供する。
9月に発売する新型車「CX-60」向けには専用サービスを用意した。月額330円の「見守りプラン」では、車へのいたずらや盗難が起きた際に警備会社のスタッフを派遣する。事前に設定した走行範囲や速度を超えると、あらかじめ登録したスマートフォンに通知する。遠隔でエンジンを起動できる機能は別途、月額220円で提供する。
有料プランを設けた一方で、同じ車に長く乗り続ける人が増えていることを踏まえ、安心や安全に関わるサービスは無料期間を10年に延ばす。事故などの緊急時にオペレーターが警察や救急に連絡したり、故障時に修理の相談を受けたりするサービスなどが対象となる。
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