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ファナック、66%増益に上方修正 米中で自動化需要

今期最終

ファナックは29日、2022年3月期の連結純利益が前期比66%増の1560億円になる見通しだと発表した。従来予想を355億円上回る。中国や米国を中心に工場の生産自動化需要が高まっており、工作機械の制御装置や産業用ロボットの販売が伸びる。堅調な需要が続くなか、今後は先行発注や部品不足への対応が問われることになる。

売上高は32%増の7276億円、営業利益は73%増の1944億円を見込む。それぞれ予想から705億円、460億円引き上げた。営業利益や純利益は18年3月期以来4年ぶりの高水準となる。

ファナックは工作機械の頭脳となる数値制御(NC)装置をはじめ、ロボットやスマートフォンなどの部品を加工する小型切削機を手掛けている。このため、企業の設備投資意欲の回復による恩恵を受けやすい。

山口賢治社長は同日の決算説明会で「米中摩擦や新型コロナウイルス禍で落ち込んだ分を全世界で回復しており、電機や自動車、建機など軒並み調子が良い」と語った。コロナ禍に伴う人手不足や感染症対策による省人化需要も業績の支えとなっている。

4~6月期の受注高は直前の1~3月期に比べ8%増の2245億円だった。15年1~3月期を上回り、四半期として過去最高になった。全体の3割強を占める中国が増加基調を維持し、相対的に回復が遅れていた欧州が27%増、国内も10%増と伸びた。

もっとも、主力のNC装置を巡っては中国などで納期の長期化を見越した先行発注が入りやすく、需要の先食いにつながるとの懸念もある。山口社長は「先行的な発注も含まれている」と説明しつつ、「機械を使う実需も強くしばらくは堅調に推移していく」との見通しを示した。

今後は部品不足への対応も焦点となる。工作機械業界では、半導体や直動機器といった基幹部品の需給が逼迫し始めている。ファナックでも部品調達の制約に伴い、一部製品で納期が長期化してきているという。部品不足が一段と強まれば、受注を収益につなげられないリスクもある。

あわせて発表した21年4~6月期の連結決算は、売上高が前年同期比70%増の1852億円、純利益は4.4倍の402億円だった。

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