凸版、セキュリティー関連事業などを子会社に移管・統合

凸版印刷は29日、セキュリティーなどの事業を子会社に移管・統合すると発表した。同社は2023年10月をめどに持ち株会社への移行を予定しており、組織再編の一環。子会社と重複する事業を統合して相乗効果を狙う。
対象となるのはセキュリティー、地方自治体の業務を請け負う事業、ICカードなど。23年4月に子会社のトッパン・フォームズに承継する。行政機関や地方自治体向けの事業などのグループ内の似たサービスが一元化され、営業などで相乗効果が生まれるという。
凸版印刷は組織再編を進めており、これとは別にDX(デジタルトランスフォーメーション)事業を担う会社と、紙の印刷や包装材などその他の既存事業を手掛ける会社も来年10月にそれぞれ立ち上げる方針だ。執行役員経営企画本部長の大矢諭氏は「持ち株会社化により、グループ全体で相乗効果の創出を図る」と話す。