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富士フイルム、工場に東京ガスの新燃料 CO2実質ゼロに

富士フイルムは29日、製造現場での温暖化ガスの排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」の実現に向け、神奈川県南足柄市の生産拠点に東京ガスが開発する合成メタンや水素の製造技術を導入すると発表した。2020年代半ばに実証実験を始め、30年度までに実装を目指す。

同日、東京ガス、神奈川県南足柄市と協定を結んだ。新技術を導入するのは、ディスプレー材料など高機能フィルムの主力生産拠点、神奈川事業場足柄サイト。東京ガスが開発する「メタネーション」と呼ぶ技術や、水素の製造技術を取り入れる。メタネーションは二酸化炭素(CO2)と水素を反応させて都市ガスの原料となる合成メタンをつくる技術。富士フイルムが持つ燃料の効率運用技術も生かす。

富士フイルムは21年12月、製造時に発生する二酸化炭素(CO2)の排出量を40年度にゼロにする目標を発表した。同拠点を富士宮事業場(静岡県富士宮市)とともにカーボンニュートラルに向けたモデル工場と位置づけ、10年前倒しでカーボンニュートラルの実現を目指す。

同拠点は高温蒸気と電気を同時に供給するコージェネレーション(熱電併給)システムを導入しており、燃料を合成メタンや水素にした新システムに切り替える。

燃料の製造段階では、南足柄市が今後設置する太陽光発電など再生可能エネルギーを取り入れる。富士フイルムホールディングスの後藤禎一社長は同日都内で開いた記者会見で「東京ガスはカーボンニュートラル燃料の開発生成でトップランナー。タッグを組んで、ものづくりでのカーボンニュートラルモデルを目指す」と話した。

メタネーションはCO2を原料に使うため脱炭素に貢献するとされており、東ガスが事業化を目指している。東ガスは22年3月から横浜市と連携して毎時12.5立方メートルの小規模で実証試験を始めた。富士フイルムとの実証を経て、20年代後半に同数百立方メートル規模まで拡大を目指す。

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