プリマハム春の新商品、常温保存できる大豆ミートも

プリマハムは30日、春の新商品発表会を開いた。常温保存可能なブランドから大豆ミート(植物肉)の商品を発売するほか、複数の冷凍食品ブランドを統一して認知を高める。テーマを「楽しく消費・賢く消費」とし、消費者の生活防衛意識や、すぐに食べられたり調理の手間を省いたりできるニーズに対応した商品を展開する。
常温保存可能な「Stock Dish(ストックディッシュ)」シリーズから初の植物肉商品「大豆のお肉とお豆のキーマカレー」を3月1日に発売する。賞味期限は180日で、電子レンジ調理で手軽に用意できる。希望小売価格は461円。今年は関東大震災100年にあたり、防災意識も例年以上に高まるとみる。
植物肉はこれまで「Try Veggie(トライベジ)」と「FIELD GOOD(フィールグッド)」という2ブランドで展開してきた。健康や環境を意識する消費者が増えており、ストックディッシュからも発売を決めた。トライベジからはナゲット商品を3月から発売する。60グラム入りで希望小売価格は148円。
冷凍食品では、これまであった3ブランドを「絶品楽食」に統一する。4月1日から発売する「国産豚肉使用 酢豚」は油で揚げた豚肉の唐揚げが入っている。2〜3人前を想定し、希望小売価格は692円。コンセプトの「おいしくて楽」をより前面に出し、総菜カテゴリーでのブランド認知を図る。
2023年春は新商品14品、リニューアル29品の計43品を発表した。前年同期はそれぞれ27品、16品で合計は同じだが既存ブランドの刷新の比率が高まった。執行役員開発本部長兼商品企画部長の笹嶋恵子氏は「今年は値上げ対応が多くなった関係もあり、既存ブランドを強化している」と話す。
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