Amazon、配送事業の起業支援 自社物流網を拡大
アマゾンジャパン(東京・目黒)は30日、配送事業の起業支援に乗り出すと発表した。アマゾンが物流分野のノウハウを共有し未経験者でも起業しやすくする。アマゾンは配達のパートナーを増やして自社物流網の拡大につなげ、配送量の増加などに対応する。
起業支援として、配達ルートを示すアプリを提供したり、事業運営に必要なノウハウを共有したりする。会社の立ち上げ後にはアマゾンが配送を委託し、消費者宅までの「ラストワンマイル」を配送してもらう。
インターネット通販の普及で物流業界では人手不足が課題になっている。アマゾンは大手宅配事業者の値上げなどを背景に自社物流網を強化してきた。2019年にはアマゾンが個人事業主のドライバーと契約する制度「アマゾンフレックス」を導入した。22年には飲食店の従業員らが空き時間を使って近所に荷物を届ける取り組みも本格展開している。