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日本IBM、豆腐業界初のAI自動検品を開発支援 6月稼働

日経クロステック

日本IBMは28日、割れや欠けのある豆腐を判定する人工知能(AI)の開発を支援し、食品充填機メーカー大手の四国化工機(徳島県北島町)で同AIを用いたシステムが6月に稼働を開始したと発表した。AIによる検品業務の自動化は豆腐業界初という。これまでは1ライン3人態勢で目視検査していたが、無人で検品できるようになった。

稼働を開始したAIラインピッキングシステムは、ブラウザー操作で簡単に画像判別AIモデルを開発できる「IBM Maximo Visual Inspection」を活用して開発した。豆腐の良品と不良品の見た目の違いを特徴量として学習させることで、検品対象の豆腐画像に対して良品か不良品かの判定とともに、確信度スコアを表示する。複数のカメラによって豆腐の上面、側面、底面、分割パックの内側を検査し、検品作業の速度や精度の向上、コスト削減につなげる狙いだ。

豆腐業界は原材料の値上がりや後継者不足などの理由で、地域密着型の個人商店から広域流通に対応できる企業に集約する流れがある。さらに国の基準改正で豆腐の常温流通が可能になったことにより、無菌充填豆腐の製造技術を持つ四国化工機への需要が増加しているという。そこで同社は豆腐の品質向上などを目指し、AIや無人搬送のフォークリフトなどを備えたスマートファクトリーを6月に本格稼働させた。

(日経クロステック/日経コンピュータ 貴島逸斗)

[日経クロステック 2021年7月28日掲載]

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