住友不動産、大型オフィスビルで消費エネ半減認証を取得

住友不動産は東京・港区で再開発計画を進める大型オフィスビルが消費エネルギーを50%以上削減する「ZEB Ready」認証を取得したと発表した。同社が開発したオフィスビルでの取得は初めて。高断熱ガラスを採用したほか、空調や照明機器の省エネ性能を高めた。認証取得が難しいとされる大型ビルでも環境対応を加速し、入居テナントに付加価値をつける狙いだ。
オフィスビルは地上42階地下4階建てで、延べ床面積は約20万平方メートル。羽田空港のほか、2027年以降にリニア中央新幹線が開業する品川駅にも近く、交通利便性に優れる。23年2月に竣工する予定だ。
同社によると、住宅や中小規模のオフィスビルでは建物のゼロエネルギー化の動きが進むが、延べ床面積1万平方メートル以上の大型ビルは技術的な問題から環境認証の取得が進んでいないという。世界的な脱炭素の取り組みに対応したオフィス環境を提供し、日系大手や外資企業が集積する新たなビジネス拠点にしていきたい考えだ。