中古車競売価格、22カ月連続前年超え
中古車競売大手のユー・エス・エス(USS)がまとめた3月の中古車の平均落札価格は前年同月比22.6%高の91万1000円となり、22カ月連続で前年同月を上回った。半導体不足による新車の納期遅れが長期化しており、中古車需要は依然として底堅い。
統計を遡れる2000年以降の最高値だった2月の落札価格(100万6000円)は下回った。USSによると3月は年度の変わり目のため出品台数が多く、価格が下がりやすい傾向があるという。出品台数は前年同月比5.8%増の30万5073台だった。
ウクライナ危機を受け、日本にとって最大の輸出市場だったロシア向けは一時的に輸出が停滞した。値崩れが懸念されたものの「一部の車種を除いてロシアへの輸出は再開しており、国内の中古車価格への影響はない」(業界関係者)という。
低額車両の取引の多い日本中古自動車販売協会連合会(JU中販連、東京・渋谷)の3月の平均落札価格は前年同月よりも19%高い33万1000円だった。出品台数は0.4%増の12万7952台だった。
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