ヨロズ、電力逼迫で一斉休業日 国内全拠点で月2日以上

自動車部品大手のヨロズは28日、電力不足を背景に政府が節電要請したのを受け、国内の全拠点の稼働を停止する休業日を設けると発表した。7月から9月末までの3カ月間、最低でも月2日休業する。大分県や栃木県内などの5工場と本社や研究開発拠点の約1400人が対象になる。
本社と栃木県内にある研究拠点の休業は2日間だが、大分、栃木、山形、愛知の計5工場は2日より増える可能性がある。労使協議を終えており、休業する従業員には日給の大半を支給するとしている。「現時点で、電力逼迫が解消する可能性がある秋以降の振り替え休日は検討していない」(同社)という。
ヨロズはサスペンションなどを生産する車部品大手。日産自動車のほか、ホンダやトヨタ自動車などを顧客に持つ。ヨロズ自身の部品供給に支障はないが、顧客である完成車メーカーは半導体不足や中国・上海の都市封鎖の余波を受け、減産を強いられている。消費電力の削減に加え、生産調整を進める狙いがある。
