オルタナティブ投資をネットで完結 LUCAジャパン

LUCAジャパン(ルカジャパン、東京・千代田)が中小の機関投資家や一部の個人投資家向けに、ファンドなどへの投資を完結できるサービスを開始する。4月までに米国などの最大5本のファンドを対象に出資できるようにする。本人確認や投資の申し込み、投資後のリポート閲覧などもネット上で完結させる。
株式や債券以外のオルタナティブ(代替)投資の案件が対象だ。米欧やアジアなど、主に海外のプライベートエクイティ(PE、未公開株)ファンドやヘッジファンド、ベンチャーキャピタル(VC)ファンドの案件を掲載し、投資家がファンドを比較して投資できるようにする。シデナム慶子最高経営責任者(CEO)は「オルタナ投資家層を広げたい」と話す。
ファンド運営者にとっては投資家への販売促進ツールとして活用できる。ファンドへの最低投資額が10億円など高額な場合でも5000万円や1億円などに小口化し、中小の投資家でも出資できるようにする。投資家の管理やリポートの配信も可能とすることで、事務手続きを効率化する。
サービス開発のため、資産運用会社向けに顧客管理サービスを手掛けるシンガポールのXen Technologies(ゼン・テクノロジーズ)と提携した。同社と協業して開発を進めており、2月末にはデモ環境を完成させる予定だ。
ルカジャパンは2021年7月にHeadline Asia(ヘッドラインアジア)やノースビレッジ・インベストメントの共同出資により設立された。