/

フィルムの変色で圧力測定 ナノサイズの凹凸も検出

名古屋大学と東京都立産業技術研究センターの研究チームは、色の変化で圧力を測定できるフィルムを開発した。機械的刺激で色が変わる化合物を開発し、フィルム状に加工した。50ナノ(ナノは10億分の1)メートルほどの突起を押し当てたときの圧力を検出できることを確認した。既存の製品に比べて1000倍以上の精度だという。安価で繰り返し使える高精度の圧力センサーへの応用を目指す。

機械的刺激で色が変わる化合物はメカノクロミック材料と呼ばれる。機械的刺激で分子構造が折れ曲がり、吸収する色の波長が変化する。研究チームは以前から、すりつぶすと黄色から緑色に変化する化合物を開発してきた。エタノールを吹き付けると黄色に戻る。これまではどれくらいの精度で圧力の変化を検出できるかは詳しく分かっていなかった。

化合物を真空中で蒸着してフィルムを作った。フィルムに加える圧力を0~450メガ(メガは100万)パスカルの範囲で変化させ、強さに応じて黄色から緑色に変わることを確かめた。

様々な線幅の凹凸を押し当てて顕微鏡で解析したところ、最小で50ナノメートルの突起を検出できることがわかった。機械のかみ合わせなどを調べる既存のフィルム状圧力センサーは125マイクロ(マイクロは100万分の1)メートルほどの精度だという。

実用化をみすえて、化合物を樹脂に混ぜた別のフィルムも作製した。名古屋大学の松尾豊教授は「樹脂の種類などを工夫して、より小さな圧力を検出できるように改良したい」と話す。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

日経産業新聞をPC・スマホで!

スタートアップに関する連載や、業種別の最新動向をまとめ読みできる「日経産業新聞」が、PC・スマホ・タブレット全てのデバイスから閲覧できます。直近30日分の紙面イメージを閲覧でき、横書きのテキストに切り替えて読むこともできます。初めての方は、まずは1カ月無料体験!

日経産業新聞をPC・スマホで!

スタートアップに関する連載や、業種別の最新動向をまとめ読みできる「日経産業新聞」が、PC・スマホ・タブレット全てのデバイスから閲覧できます。直近30日分の紙面イメージを閲覧でき、横書きのテキストに切り替えて読むこともできます。初めての方は、まずは1カ月無料体験!

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン