JERA、ウエストHDとの資本提携を発表 36億円出資

東京電力ホールディングスと中部電力が折半出資するJERAは太陽光発電開発のウエストホールディングス(HD)との資本提携を正式に締結したと発表した。ウエストHDの発行済み株式のうち約2.3%にあたる93万5000株を、約36億7000万円で取得する。今後4年間で計100万キロワット以上の太陽光発電を開発する。
5月2日までに個人株主から買い取る形で、株式の譲渡が完了する。両社は2022年2月に資本提携に向け協議中と発表しており、このたび正式に資本提携を締結した。太陽光発電の開発目標は2月公表時から1年前倒しして、26年3月期までに達成する方針も決めた。火力発電量で国内首位のJERAが、太陽光発電でも国内最大規模の事業者になる見通しだ。
火力発電所の跡地を活用して国内で計7000カ所規模の太陽光発電を開発する。投資額は1600億円。太陽光発電の電力は相対で他社に売却する。夜に発電できない太陽光の弱点を補完するため、環境負荷の低いガス火力で発電した電気をセットで販売することも検討する。

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