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東京ディズニー、4~6月は3年ぶり最終黒字 入園客回復

オリエンタルランド(OLC)が28日発表した2022年4~6月期の連結決算は、最終損益が121億円の黒字(前年同期は60億円の赤字)だった。4~6月期として3年ぶりに黒字に転じた。新型コロナウイルス下の行動制限が解除され、入園客が回復した。ただ足元のコロナ感染拡大などを踏まえ、23年3月期通期の業績予想は据え置いた。

22年4~6月期の売上高は97%増の981億円だった。1日当たりの入園客数の上限を段階的に引き上げ、入園客が増えた。前年同期はコロナ下での行動制限を受け、各パーク原則5000人以下で運営していた期間がほとんどだった。コロナの感染拡大前の7~8割程度の来園客数まで回復しているもよう。

21年3月から入場券を変動価格制に変え、同10月には価格幅を広げたほか、22年5月からは2000円を支払うと時間指定で対象のアトラクションを優先して楽しめるサービスを始めた。こうした客単価を引き上げる施策が奏功しており、客単価は前年同期やコロナ前を上回る水準になったとみられる。業績の回復に寄与した。

営業損益は170億円の黒字(前年同期は88億円の赤字)だった。各事業ではテーマパーク事業が154億円の黒字(同75億円の赤字)になったほか、ホテル事業が16億円の黒字(同8億円の赤字)になった。ホテル事業では4月に「トイ・ストーリーホテル」が開業して、遠方からの客の宿泊需要の取り込みに貢献している。

営業時間短縮に伴う助成金収入などが減ったが、本業の回復で最終黒字を確保した。

全ての利益段階で黒字に転じたが、コロナ前と比べると営業利益は5割強にとどまる。販管費は19年4~6月と比べて16億円程度増え、売上高営業利益率は17%と9ポイント低下した。園内の運営を支えていたパートなどの従業員を正社員に転換して人件費が増えたことが主な要因で、固定費の負担が重くなっている。

今後は平日など閑散期の集客回復が課題になる。休日などの入場者の上限をコロナ前より引き下げて需要の平準化をめざしている。同社の吉田謙次社長は、チケット変動価格幅を広げたり、時間指定で優先して楽しめるサービスの対象アトラクションを拡大したりすることも「選択肢の1つ」との考えを示した。

通期業績は売上高で前期に比べて48%増の4079億円、純利益が4.4倍の352億円とする従来予想を据え置いた。4~6月期の業績は同社の予想も上回ったというが、「足元の新規感染者数や消費者心理を慎重に見る」としている。

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