/

コマツ、今期純利益76%増 資源高で鉱山機械好調

コマツは28日、2022年3月期の連結純利益(米国会計基準)が前期比76%増の1870億円になる見通しだと発表した。従来予想を410億円上回る。資源価格の上昇を受け、採算性の高い鉱山会社向け大型機械の受注が好調だ。欧米を中心にインフラ投資や住宅開発なども引き続き活発で、主力の建設機械の販売も伸びている。

売上高は23%増の2兆6830億円、営業利益は69%増の2820億円を見込む。従来計画からそれぞれ2140億円、570億円引き上げた。営業利益率は10.5%と、新型コロナウイルス禍の影響が少なかった20年3月期を上回る見通しだ。

地域別の売り上げは中国以外の全地域で前期を上回る。欧州は30%、北米は24%それぞれ増え、日本と中国を除くアジアは88%伸びる。

「鉱山機械はすべての地域で非常に受注が好調だ」。小川啓之社長は同日の記者会見でこう語った。

資源高を背景に鉱山向け大型機械が業績を押し上げている。鉱山機械の売上高見通しは31%増の1兆321億円と、従来予想より約1100億円増える。銅や鉄鉱石、石炭などの市況回復で鉱山の開発企業の投資意欲が強まっている。特に中南米の銅鉱山やインドネシアの石炭、中央アジアの金鉱山向けなどで機械の販売が増えている。

コロナ禍からの経済の回復に伴って建機の販売も引き続き好調だ。欧米や東南アジア市場向けがけん引役で、建機部門(鉱山機械含む)の売上高は24%増の2兆4500億円を見込む。

為替相場の円安も増益に寄与している。今期の平均為替レートを従来の1ドル=105円から108.5円に見直した。円安により今期の建機部門の売上高を770億円押し上げる見込みだ。

懸念は中国市場の落ち込みと原材料高だ。中国での今期の売上高は993億円と32%減る。今後の中国の見通しについて森下正敏常務執行役員は「政府の建設プロジェクトの認可件数は今年に入って前年比4割減っており、建機の需要をこれまでよりもう一段厳しく見ている」と語った。

鋼材などの原材料価格も上がっており、今期に390億円の減益要因になる。コンテナ船の運賃上昇も85億円の利益の下押し要因になる。

同日に発表した21年4~9月期の連結決算は売上高が前年同期比35%増の1兆2914億円、純利益が2.5倍の931億円だった。業績拡大を受けて今期の中間と期末の配当をそれぞれ従来計画から9円増額し、年間配当を80円とすることも公表した。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

関連企業・業界

企業:

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン