日程調整と同時に「Zoom」発行 タイムツリーが開始

カレンダーアプリを運営するTimeTree(タイムツリー、東京・新宿)はビジネス用の日程調整サービスを開発した。ウェブ会議サービスの「Zoom(ズーム)」などと連携でき、日程を調整すると会議のURLが自動で発行される。5月時点で登録者数が3000万を超える個人向けカレンダーアプリと並ぶ事業の柱にしたい考えだ。
6月に提供を開始した日程調整サービスは「Tocaly(トカリー)」で、スケジュール管理の「Googleカレンダー」と連携できる。利用者は日程調整ページを作成し、候補となる日時をドラッグして指定。ウェブ会議をする相手に調整ページのURLを送り、日程を決めてもらう。
ウェブ会議サービスのズームに加え「Google Meet(グーグルミート)」とも連携できる。日時が確定すると、指定したウェブ会議サービスのURLが利用者と依頼相手にメールで送られる仕組み。現状は利用料金が無料だが、依頼する側の利用者に対してはサブスクリプション(定額課金)などを検討している。
タイムツリーは2014年設立のスタートアップ。個人向けのカレンダーアプリを提供しており、複数人で日程を共有できるのが特徴だ。登録者数は5月時点で3000万を超え、半数近くがドイツや米国など海外の利用者だという。
トカリーは新たな事業の柱にしたい考えだ。深川泰斗代表は「(カレンダーアプリは)家族や友人同士などプライベート向けだが、トカリーはビジネス向けで利用シーンを分けている」と説明する。現在トカリーは日本語限定で提供しているが、海外での利用も見込み21年中には英語など多言語の対応を進める。