カゴメの22年12月期、純利益29%減 野菜飲料など苦戦

カゴメは27日、2022年12月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比29%減の69億円になる見通しだと発表した。従来予想(10%減の88億円)から減益幅が拡大する。内食需要の反動減や値上げによる節約志向の高まりで、国内の野菜飲料や通販の売り上げが低迷する。原材料高も利益を押し下げる。
売上高にあたる売上収益は7%増の2020億円と従来予想から30億円上方修正した。国内は従来予想を下回るが、国際事業が米国を中心に好調で為替の円安も寄与する。国際事業は従来予想から97億円上振れする。
同日発表した22年1~6月期の連結決算は、純利益が前年同期比25%減の35億円、売上収益が4%増の957億円だった。業務用の調味料などが回復したが、野菜飲料の減収や通販の伸び悩みが響いた。