コロナ後も感染対策怠らず 日経メッセ
街づくり・店づくり総合展から(下)

13日からマスク着用が屋内外を問わず個人の判断に委ねられるなか、小売業などにとって新型コロナウイルス感染対策は引き続き重要な課題となる。開催中の「日経メッセ 街づくり・店づくり総合展」では、衛生環境の向上に役立つ機器などが紹介された。経済再開に伴う消費意欲の高まりも見据え、日本市場の開拓をめざす海外フランチャイズチェーン(FC)の出展も目立った。
ビル保守管理などを手がけるエーワン(東京・品川)は、消毒と検温を同時にできる機器を出展した。表面の装飾などを省いたシンプルなデザインが特徴で、すでに高級料亭やクリニックなどで導入されているという。測定した体温は製品上部に表示するほか、ブルートゥース(近距離無線通信)を使ってスマートフォンなどでも確認できる。
今後も新型コロナの感染対策として、非接触ニーズは根強いとみられる。
非接触型ディスプレーは、空中に操作画面が浮かんで見え、画面に直接触れることなくボタンを押したり画面をスクロールしたりできる。エレベーターやセルフレジ、ホテルの受付や観光地のジオラマなど幅広い領域で活用できる。会場では、スウェーデンのネオノードのセンサーを搭載した製品などが紹介された。
フマキラーは害虫が屋内に侵入することを防ぐ害虫駆除器を披露した。同製品を出入り口の軒下などに設置し、無煙・無臭だが虫が嫌がる薬剤を蒸散する。害虫が自発的に逃げることで、死骸などを出さずに遠ざけることができる。人の出入りが多く換気も重要な飲食店やコンビニエンスストア、病院などでの利用を見込む。
FC関連ビジネスを紹介する「フランチャイズ・ショー」では前年1社だった海外企業が24社に増えた。香港のフリットは、ベルギー風のビアハウスを紹介した。
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