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第一三共、乳がん治療薬の対象拡大を国内でも申請

第一三共は27日、主力の抗がん剤「エンハーツ」について、乳がん患者の対象を広げる承認申請を厚生労働省に出したと発表した。がん細胞の標的となるたんぱく質「HER2」の量が少ない患者を対象にする。国内では2020年にHER2の量が多い乳がん患者向けに発売していた。

がん細胞の標的となるたんぱく質の量が少ない「HER2低発現」の人は、乳がん患者の半数ほどを占める。正式に承認された治療法はないという。エンハーツが承認されれば乳がん治療の新たな選択肢となり、売上高の増加が見込まれる。すでに欧州医薬品庁(EMA)で承認申請が受理されており、22年9月までに米国でも申請する予定だ。

第一三共は6月の米国臨床腫瘍学会(ASCO)で最終段階の臨床試験(治験)の中間解析を発表した。エンハーツを投与した乳がん患者は化学療法を受けた人に比べ、病状が悪化せず生存した期間が4.7カ月延び、死亡リスクを半減させた。52.6%の患者で腫瘍の消失や減少の効果も見られ、化学療法より36ポイント高かった。

エンハーツは、標的を狙う抗体にがん細胞を攻撃する薬剤をくっつけた「抗体薬物複合体(ADC)」の技術を使う。第一三共が20年に米国で発売してがん分野に本格参入した主力薬だ。現在は乳がんや胃がんなどの治療に使われている。エンハーツの23年3月期の売上収益は前期比約2倍の1599億円を見込む。国内の製品売上高は67%増の160億円を計画する。

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