キヤノンMJ純利益21%増 年90円配へ増額 22年12月期
キヤノンマーケティングジャパンが27日発表した2022年12月期連結決算は、純利益が前の期比21%増の355億円だった。企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)支援やデータセンター運営などIT(情報技術)ソリューション事業が好調だった。年間配当は90円(前の期は75円)と従来計画から5円上積みした。
売上高は7%増の5881億円、営業利益は26%増の499億円だった。企業のDX投資を追い風にITサービスやセキュリティ関連製品が伸びた。消費者向けではレンズ交換式デジタルカメラなどが増えた。
23年12月期通期の売上高は前期比6%増の6240億円、純利益は微増の356億円を見込む。成長事業に位置づけるITソリューション事業が伸びる。年間配当は横ばいの90円を見込む。
キヤノン電子が同日発表した22年12月期連結決算は純利益が28%増の69億円だった。半導体など部品の供給不足の影響があったデジタルカメラで部品の生産が回復した。オフィス向け複合機も伸びた。
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