東京メトロ、南北線を8両編成に 4月から
東京地下鉄(東京メトロ)は27日、現在6両編成で運行している南北線を8両編成にすると発表した。4月に東急に所属する1編成の運行を始め、順次本数を拡大していく。新型コロナウイルス禍を受け、「密」を回避する取り組みにつなげる。
8両編成にすることで、1編成あたり約3割の輸送力の増加を見込む。2月末にも全19駅のうち15駅でホームの延伸が完了する予定だ。六本木一丁目駅など5駅ではエスカレーターや階段を増設し、乗降時間の削減など利用者の利便性向上を目指す。
新型コロナの感染拡大に伴う移動需要の減少で鉄道各社は厳しい事業環境が続いている。東京メトロの2021年4~9月期の旅客運輸収入は新型コロナ拡大前の19年同期と比べて34%減の1182億円だった。足元では変異型「オミクロン型」の急速な感染拡大が進む中で、対応を迫られている。
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