成城石井、海外初出店 シンガポールに期間限定で

成城石井(横浜市)は27日、シンガポールに11月4〜17日までの2週間出店すると発表した。海外出店は同社として初めて。まずは期間限定店で海外での知名度を高めつつ、将来は本格的な世界進出も狙う。
シンガポールにある商業施設「伊勢丹スコッツ店」の一角にポップアップストアを設ける。売り場面積が約10平方メートルの小型店で、午前10時から午後9時まで営業する。
独自開発した菓子や飲料など42品目を扱う。日本の店で販売しているメーカー品や輸入品は置かない。成城石井は自前の製造拠点で菓子や総菜を調理したり、ホテルやレストラン出身の人材がプライベートブランド(PB)の開発を監修したりといった取り組みを強化している。海外の消費者にも独自商品が通用するのか試験販売で需要を探る。
日本の小売業は経済成長が活発なシンガポールに相次ぎ出店している。紀ノ国屋(東京・新宿)も5~8月、期間限定で伊勢丹スコッツ店に出店した。大創産業(広島県東広島市)は5月、シンガポールの中心地で100円ショップ「ダイソー」などの常設店舗を開業した。
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