半導体シリコンウエハー世界出荷、7~9月過去最高

半導体業界の国際団体SEMIは24日(米国時間)、半導体の基板となるシリコンウエハーの7~9月の世界出荷面積が過去最高となる37億4100万平方インチだったと発表した。前四半期比から1%増え、四半期としての過去最高を3四半期連続で更新した。

SEMIが信越化学工業やSUMCOなど世界のシリコンメーカーの動向をもとに四半期ごとに集計している。前年同期比では2.5%増えた。
シリコンウエハーは半導体製造の基本材料で、演算用のロジックや記憶に用いるメモリーなどあらゆる半導体製品に欠かせない。パソコンやスマートフォンの出荷減などを受けて半導体の主力品の需要には減速感が出ているが、電動自動車(EV)や省エネ化などに使うパワー半導体などの引き合いは底堅い。
SEMIのシリコン担当幹部は「半導体産業はマクロ経済の向かい風を受けているが、ウエハーの長期的な成長は揺るがない」とコメントした。