日本旅行、オンラインで旅行相談 フェイスと提携
日本旅行は27日、オンライン旅行相談の専用窓口を設置したと発表した。コンテンツ関連を手掛けるフェイスが提供するウェブ上のシステムを使い、自宅などから日本旅行のスタッフに旅行相談ができる。旅行業界は新型コロナウイルス禍で打撃を受けており、固定費の高い店舗型からオンラインによる接客へと移行が進む。
フェイスが提供するオンライン接客システム「Thumva BIZ(サム バビズ)」を使う。利用者はアプリなどをダウンロードすることなく、パソコンやスマートフォンからオンラインで日本旅行のスタッフとつながる。日本旅行はこれまでビデオ会議システム「Zoom」を使い、店舗がある地元客向けに店舗スタッフとのオンライン相談を提供していたが、全国向けに裾野を広げる。
27日から新婚旅行やクルーズ旅行など、きめ細かい相談や予約が必要な旅行から相談を受け付け、今後は取り扱う旅行の種類を広げる。
日本旅行は6月、旅行情報サイトを運営するホリデー(東京・渋谷)と協力し、旅行情報アプリ上でのオンライン接客をスタート。店舗数は新型コロナ禍前の半分の約90店舗まで減らしている。今回のフェイスとの連携で、デジタル化へのシフトをさらに進める。