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プロント、ロボットが作るパスタ店開業 丸ビルに

カフェチェーンなどを運営するプロントコーポレーション(東京・港)は30日、ロボットがパスタを調理する新業態「エビノスパゲッティ」を東京・千代田の丸ビルに開く。将来的な人手不足を見越して店舗作業を削減するほか、調理作業をロボットに代替することで各店のサービスの質を一定にして機動的な出店拡大も見すえる。

同業態では調理用ロボット開発のTechMagic(テックマジック、東京・江東)と共同開発した調理ロボット「P-Robo(ピーロボ)」を導入した。パスタを湯に入れてゆで、ソースとあえて盛りつけるまでの工程をすべてロボットが手掛けける。メニューに応じて調理時間も調整する。

調理だけでなく、調理後の器具の洗浄も機械で完結させる。ロボットが手掛ける工程は最短45秒で完了し、1食あたり1分程度での提供が可能だ。プロントでは調理になれた上級者でも1食あたり3分程度は調理時間を必要とするため、ロボットはそれ以上の提供能力を持つ。提供速度を早めたことで、回転率を高める必要がある都心部の小型立地などでも優位に働くとみる。

プロントコーポレーションの杉山和弘常務は「機械は常に一定の量で調理できるので、食材の在庫管理がしやすくロスの削減にもつながる」と指摘する。調理作業の人材育成の手間もかからなくなるため出店もしやすく、5年後にはフランチャイズチェーン(FC)も含めてエビノスパゲッティを50店舗出す目標を立てている。

テックマジックの白木裕士社長は「調理ロボットの分野でなら世界とも戦えるという自信がある」と話し、海外の飲食店への提供にも意欲を示す。同社の調理ロボットを初めて飲食店に導入したエビノスパゲッティの事例を足がかりにして、飲食店向けのロボット導入を拡大させていく考えだ。

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